常石騎手リハビリ途中で無念の引退

自分もちょうど一番競馬を熱心に見ていた頃に
花の12期としてデビューしたこの世代でも印象深い騎手です。
当時からやはり福永が多く取り上げられていたわけですが、
自分の印象は当たりは柔らかいがとにかく追えない奴というもので、
(今は見違えるほど良く追える騎手になりましたが)
乗り馬に恵まれて勝ち鞍こそ上回っていましたが、
腕では和田、そして彼の方が上だと思っていました。
新人らしからぬ堅実な騎乗の和田に対して、
彼は数少ないレースからですが、天才肌という印象を受けました。
なので和田は人気馬の時に買い、彼は穴で何回か買った覚えがあります。
そして夏までは両者を追随する勝ち星を上げていましたが、
不幸にも最初の落馬事故に遭い表舞台を去ります。
この事故がなければこの年の新人賞・・・は無理でも
和田に並ぶ勝ち星を得ていた事は間違いないと思います。
脳挫傷という大怪我から翌年という早い復帰を見せ、
重賞勝利まで成し遂げてしまった彼ですが、
やはり後遺症は大きかったのか以前のような騎乗は見られませんでした。
何に載っていたかは失念しましたが、筋肉を解すのを怠ると
半身が固くなって思うように動かせないというような状態であったようです。
そんな状態でも彼は懸命に体のケアをしながら騎乗を続けていました。
でも記事にあるように再度の落馬事故で又しても脳挫傷という大怪我・・・
このレースはリプレイを見たのですが、
騎乗馬が飛越後に前のめりに崩れ落ち、
モロに頭から叩き付けられていて一目で不味いなとわかるものでした。
その後伝えられてくる情報は相当厳しいもので、
脳の炎症を抑える為に低体温療法をしているというような状態で、
騎手としてはおろか、普通の生活を送れるのかすら危ぶまれていました。
幸い命の危機は脱したという情報が出て安心していたのですが、
最近はほとんどちゃんと競馬を見ていないので、
まさか彼が又競馬での騎乗を目指していたとは知りませんでした。
彼が二度まで命の危機に晒されながらも再び騎乗しようと思ったのは、
おそらくお母さんの存在があったからだと思います。
これも何で見たかあやふやなのですが、彼は女手一つで
自分を育ててくれて、騎手になるのも応援してくれたお母さんを
凄く大切にしているという事でした。
今後はお母さんを心配させずに頑張って欲しいものです。


しかし彼の引退式の日にこんな事故が起こるなんて・・・
これで又障害は危険だから辞めろとかいうのが出てくるんだろうなぁ・・・
ってか脱走ってこれかよ・・・
でも救急車を入れるためって、阪神は場内に救急車置いてないのかな?
府中はあった気がするんですが。