ガーナ 2-0 チェコ

2分 YMS-15
82分 サレイ・ムンタリ
67分 トマス・ウイファルシ

グループリーグ第1節の中で最高のパフォーマンスを見せたのは
チェコであると言って間違いないと思うのですが、
その鉄壁のディフェンスが開始直後思わぬミスを犯す。
そしてそれが失点に結びついてしまう所がビッグトーナメントの恐ろしさ・・・
こうなると余裕を持って中盤で回して縦にスルーパスを出して
走ってくるガーナにディフェンスは完全に浮き足立ってしまい
スピードで翻弄されて何度か危ない場面を作る。
しかしそれでも前半はチェコもまだ余裕があり、
建て直して落ち着いてサイドから切り崩しにかかるが、
こちらも決定機を作るも決めきれない。
そしてやはりコラーの不在は大きく徐々にファーストボールが
収まらなくなってくると次第に歯車が狂い始める。
ロシツキの縦への突破もサポートが無く単発に終わる。
そして後半開始直後のネドヴェドのゴールがオフサイドになって
最早明らかに空転を初め"入らない日"と化してしまい、
PKは仕方が無いにしても、その後のウイファルシ
愚かな行為により完全に終了・・・かと思われましたが、
ここでなんとPKがポストに嫌われ、更にこの後にツェフに神が舞い降りる。
3枚にしたディフェンスラインが度々縦に突破されるも、
悉くツェフが立ちはだかる。やっぱあんたが世界一だ(;´Д⊂)
これに答えなきゃオマエラ漢じゃないぜ!というところでしたが、
一度狂った歯車が再び噛み合う事はなく、
孤立無援のなか獅子奮迅の活躍を見せていたツェフも
遂に力尽きゴールを許し終戦
万全の状態であったのならイタリアを軽く捻る可能性すら
ありえなくは無いとすら思うチェコも、ウイファルの馬鹿者を欠き
コラーもスタメンでの起用は難しくコンディションは
万全とはいかない上にロクベンツは停止という始末で
ろくなフォワードがいないとなればかなり苦しい戦いに・・・
あーあ、せめてコイツがいれば少しはマシだったのに('A`)
大会随一のファンタスティクで完成度の高いサッカーを見せ付け、
優勝すら現実的なことという予感を与えてくれていたチェコでしたが、
たった一つのミスで本当に全てが狂ってしまいました・・・
対してガーナは終盤追加点を奪えたとはいえ、
ツェフの覚醒前にはもっと簡単に点を奪える場面はいくらでもあり、
それを悉く逃してしまっており決定力はやはり低かった。
ですが、その代わりに素晴らしい中盤のパスワークで
何度も決定機を作りチェコディフェンスを深く押し込み、
互角のポゼッションをキープして、
空回りするチェコを巧く裁いて試合をコントロールした手腕は見事。
ディフェンスラインも最後まで高い集中を保ち続けました。
ここは素直に価値あるワールドカップ初勝利おめでとうと言いたいです。